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チラシや・パンフ・名刺などの印刷物はどの印刷・デザイン会社に頼めば失敗しないのか?

更新日 : 2021/08/19

印刷物はどこに頼めば良いか?

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数十枚程度のチラシやお知らせなら、家庭用のプリンターで印刷するかコンビニのカラーコピーでも充分と思いますが、100枚を超えてくると、「金額」だけでなく「デザイン」「品質」「労力」を考慮すると印刷会社にお願いした方がお得です。

そんな時に、どこの印刷会社にお願いしようか迷ったことはありませんか?
印刷会社は、何となく敷居が高いので入りにくいし、
おそらく近所という理由だけで印刷屋さんに頼んだり、周りの人に紹介してもらったとかで選んだと思いますが、それが正しい選択とはいえません。

印刷会社にはそれぞれ得意分野があるので、基準をもってチョイスすれば、「金額的」「デザイン的」「納期的」「営業効果的」にも満足いく結果になります。

印刷業界20年でデザイナーをしている自分がその基準をご紹介します。

家庭用プリンターとコンビニのコピーでA4チラシを印紙するコスト

プリンター

まずは頭に入れておいていただきたいのが、
「家庭用プリンターで印刷した場合のコスト」「コンビニでのコピーのコスト」です。

家庭用プリンターやコンビニの方が安い場合は自分で印刷。
印刷屋さんに頼んだ方が安い場合は、迷わず頼んだほうが節約になりるので、

目安として参項に覚えておいてください。

自宅のインクジェットプリンターのA4サイズ1枚印刷のコスト

100枚印刷の場合
・インク:約7,000円(純正品)
・スーパーファイン紙:約1,000円

7,000円 + 1,000円 ÷ 100枚 = 80円 
A4:片面カラー 1枚/80円 両面:1枚/160円

コンビニでカラーコピーでA4サイズ100枚の料金

100枚印刷の場合
・A4片面カラーコピー:1枚50円

50円 × 100枚 = 5,000円 
A4:片面カラー 5,000円 A4:両面カラー 10,000円

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印刷会社を選ぶ基準

端的に印刷会社を選ぶ基準は、
スバリ「自分が作成する枚数:印刷枚数が得意な印刷会社」と
「デザインもお願いする場合はデザインセンス」と「価格」です。

一つずつ解説することにしますが、まずは「自分が作成したい枚数:印刷枚数での印刷会社の選択」についてお話します。

実は、印刷会社にはそれぞれ「得意な枚数」が明確にあります。

印刷枚数での印刷会社の棲み分け

印刷機

印刷会社は、保有している印刷機の規模や特徴によって得意分野が明確に分かれています。

例えば折り込み用のチラシ等で大量な印刷が得意な会社や
名刺(端物)などの少ない枚数に特科した会社などです。

つまり、自分が必要な枚数にマッチした会社に発注したほうが、納期が短く格安で作ることができます。(ミスマッチの場合は外注します。)

具体に説明すると、新聞折り込みチラシが得意な会社に、名刺100枚を頼んだ場合。

自分の会社で印刷しては大赤字なので、名刺が得意な印刷会社に外注します。

すると当然ながら仕入れに利潤を上乗せするので割高になります。

また、担当の営業マンも日ごろは大量印刷物の取引額が大きく、利幅の大きい仕事をしているので、儲けの少ない小ロットの印刷物は、時間だけとられて邪魔で仕方ありません。

ゆえにサービスも対応も悪くなります。よく聞きませんか?
「あそこの○○印刷は横柄で…もう頼まない!」とか。
これは、印刷枚数のミスマッチから起こることなんです。

大きなロットを扱うような会社に、少ない枚数の印刷物を頼んではいけません。
三つ星レストランで、たこ焼きを頼まないのと同じです。

印刷会社の種別

折り込みチラシ等 数万枚の「大量な印刷が得意な印刷会社」とは
印刷機

印刷物というと、新聞に折り込まれている折込みチラシやポストに入っているポスティングチラシを真っ先に思いつくとおもいますが、
この折り込みチラシは、数万単位が必要なので、大きなロール状の用紙から直接印刷するオフセット(輪転機)印刷機で大量に印刷します。

このオフセット輪転機は、機械自体も非常に大きく(数十メートル)印刷管理や仕上げの作業する人員も必要なるので、各地域においても「大きな工場を持つ会社」が担っていることが一般的です。

大量に印刷してコストを抑えるには最適の印刷方式です。

    輪転機の制作事例
  • 新聞
  • 折込チラシ
  • パンフレット
  • ポスター
  • フリーペーパー
店置き,手配り,DMチラシ 数千枚「中ロットの印刷会社」とは
印刷

チラシを数千枚単位で作成する場合は、折り込みチラシのような輪転機を使わずに少し小型のオフセット(枚葉機)印刷(平版印刷)を使用するのが一般的です。

オフセット(枚葉機)印刷、ロール状の紙ではなく1枚ずつカットされた用紙(菊全判632ミリ×936ミリ等)に印刷します。

このオフセット(枚葉機)印刷は写真の色などの再現性に優れ品質重視の印刷方法で、中規模の印刷会社に担うことが多くなっています。

1枚にカットされた用紙にから何枚印刷できるか?で印刷コストを下げていきます。
ちなみに菊全判の632ミリ×936ミリからA4(210ミリ×297ミリ)が何枚作れるかというと、
用紙の流れ目の関係もありますが9枚から10枚とれます。

    平版オフセット印刷機の制作事例
  • チラシ,フライヤー
  • パンフレット
  • ポスター
  • カタログ
  • パッケージ
手配り等の数百枚クラスのチラシや名刺「小ロットオンデマンド印刷会社」
コピー機

数百枚程度の印刷物の場合、オフセット印刷では製版代金がかかるので、非常にコストが高くなってしまいます。

このため数百枚程度の印刷物の場合は、
写真製版を行わず、データから直接製版することでコストを抑えたCTP印刷や
全く製版の必要のないレーザープリンターで印刷するオンデマンド印刷が得意
とするところです。

このような小ロットの印刷は、専門で行っている会社の場合が多く、他の印刷会社でもてあました小ロット商品のアウトソーシング先(外注先)になっていることがよくあります。

    平版オフセット印刷機の制作事例
  • 1000枚程度までのチラシ,パンフレット
  • 名刺
  • ポストカード
  • 年賀状印刷
  • 帳票
  • ポイントカード
  • チケット
  • 案内状・招待状

印刷会社の得意枚数の見極め方

印刷物

それではどうやって各印刷会社の得意な分野を見極めるのかというと、
単純ですがホームページや会社案内(手に入れば)を見ればおおよそ分かります。

ホームページの概要等に持っている「印刷機械」や「制作実績」、得意な分野を押したキャッチフレーズ(小ロットが得意!など)や広告で強調しているはずなので注意してみてください。

それでもどうしても分からない場合は、おもいきって電話なりメールをして、
見積もりをお願いしてみてください。嫌な顔はされませんよ。

そして各社の相見積もりをとってみてください。そうするとズバリ答えが分かります。

ただし問い合わせをする場合は、具体的なサイズ・枚数・色数(カラーかモノクロ)・用紙・デザインの有無の情報を持って連絡してください。曖昧な情報からでは見積もりができません。

それと連絡する場合は、名前を名乗らないとお見積もりを断られる場合もあるので注意してください。

ちなみに、日常生活や中小零細企業の営業活動に必要とされる、名刺、ポストカード、年賀状印刷、コピー、メニュー、ビラ等の印刷物とマッチングする印刷会社は、

「少ないない数が得意な小ロット系の印刷会社」です。お住まいの印刷会社や出力ショップを調べてみてください。

デザインの良さで選ぶ場合

デザインの良さにこだわる場合、非常に判断に難しいところなのですが、
一般的に「実績のあるデザイン会社」や「実績を積んだフリーのデザイナー」はデザイン性に優れています。

また、印刷会社は、安定したデザインでリーズナブルな料金でデザインしてくれます。
それでは両者を順に解説します。

デザイン会社やフリーのデザイナーの場合

オフィス

「実績のあるデザイン会社」や「実績を積んだフリーのデザイナー」「広告代理店」はデザイン性に優れていますが、この「実績のある」というのがポイントで少々曲者です。

なかには「デザイン会社」や「デザイナー」と名乗りながらも「デザインを外注」していたり、
「商業デザイン」の経験(デザイン会社や広告代理店、印刷会社の勤務経験)がない、
なんちゃってな人(自分ではできると思っている)も少なからずいるので注意してください。

見極めるポイントは、やはりホームページ等で実績を確認することです。

必ずといっていいほど、「実績のあるデザイン会社」や「実績を積んだフリーのデザイナー」は、
ホームページで作品を公開しているので、自分の好みか確認することができます。(ホームページ自体もカッコイイはず。。。)
デザイナーは「その個性」で商売をしているので、自分の理想とする作品を作っている人を吟味してください。

敬遠しておいたほうがいいのは、「経歴」や「実績」「作品」の掲載がない会社です。
作品の質とは関係なく
「あなたや企業の味方です!」とか
「売れるデザインをします!」
「儲けさせます!」とか
叙情的なこととマーケティング力ででアピールして
デザインの実力とは、関係ないところをアピールしています。

ちなみに「マーケティング」がどうのこうのと書いてある人も怪しげです。
実績のあるデザイナーは、そんなことは当たり前過ぎていちいち強調しません。

話が少しそれましたが、デザイン会社は基本的に、デザイナー本人と制作スタッフと打ち合わせすることになるので、作りたいもの意図が伝わりやすく安心して話を進められます。

ただし、あまり具体的に細かいデザインの要望はしないほうが無難です。
デザイナーは依頼人の意図を分かって、ベストデザインを提案するので、お任せにして、
「A提案」か「B提案」か選ぶ程度にしていたほうがいいものになります。

デザイン料金は非常に高めです。

印刷会社の場合

大きな印刷会社

大規模印刷会社や広告代理店の場合は、デザイナーの数も多いので、安定していいものをデザインしてくれます。

デザイン会社と違って、打ち合わせは「担当になった営業」とすることになります。

打ち合わせを担当営業としっかりしておけば、コンセプトにズレのないデザインを提案してくれますが、
担当営業の善し悪しで依頼者の意図がデザイナーに伝わらず、デザインが結果的に2転3転することも珍しくありません。

そういう場合は、担当のデザイナーさんとお話しすることをお勧めします。
途中頓挫(ペンディング)してしまえば、双方にとっていいことはありません。
早めに意思の疎通を取ることが大切です。

何はともあれ最初の「打ち合わせ」「コンセプトのすり合わせ」が重要です。

デザイン料金は一般的ですが、発注枚数で割り引きかれることがあります。

小規模印刷会社・オンデマンド印刷会社

小ロット・中小零細企業の印刷会社の場合は、いいデザインをする会社と、まったくデザインができない会社と両極端です。

その見極めは、過去の実績やオリジナル商材有無(オリジナルデザインの素敵なブライダル商品等)ホームページの有無と質で判断することができます。

小ロット・中小零細企業の印刷会社は、営業マンの数も限られていたりするので、できれば営業マンに訪問してもらうよりは、店舗や事務所を訪ねて、デザイナーさんとお話するほうが作りたいものの意図がよく伝わります。

小さな印刷会社にも大きな印刷会社と同様に同じことがいえますが、ポイントは「営業マン」です。
担当営業とよくコミュニケーションをとることが重要といえます。

あまりにもアンポンタンの営業マンの場合は、理由を話して発注を取りやめるか、
営業マンを変えてもらうか、
デザイナーと直のやりとりに変えてもらってもいいでしょう。

こちらも大規模印刷会社と同様、デザイン料金は一般的ですが、発注枚数によっては割り引きかれることがあります。

デザインデータを自分で作って持ち込む場合

デザインの質にこだわらずを自分でする場合は、格安で印刷することができます。
特にネット通販印刷を利用すれば、格安で印刷することができます。

ただ、注意が必要なのは、最低限の印刷知識が必要なことと、ワード・エクセル・パワーポイントで作成する場合は、100%パソコンの画面で見た色にはならないことは理解しておく必要があります。
色が違うは通用しません。

データの取り扱いに自信がない場合はおすすめしません。

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印刷・デザイン会社の選び方のまとめ

チラシや名刺等の印刷をしようとすると、自宅プリントと思うかもしれませんが、 数十枚になると印刷会社に頼んだほうが、コスト的に安く印刷できますし品質も雲泥の差です。

例えば、自宅印刷といえば年賀状ですが、コストと品質のバランスを考えた場合。
印刷会社にデザイン面をお願いして、宛名を自宅で印刷するのが賢いやり方です。


印刷会社やデザイン会社の選び方
  • 必要な枚数が得意な印刷会社を選ぶ
  • 印刷会社の特徴は、会社案内やホームページ回答がある
  • 複数の印刷会社から相見積もりをとる
  • デザイン重視の場合は、デザイナーの作品で吟味する。
  • 印刷会社にデザインを頼む場合は、打ち合わせは印刷会社で、可能であればデザイナーに同席してもらう。
  • データの持ち込みや印刷通販を使うには、最低限の印刷データの知識は必要。

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