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WEB&DTPデザイナーで就職するには、独学とスクールどっち?

更新日 : 2022/11/03
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ホームページを作ったり、フライヤーやパンフレット、ロゴ、ポスターを作る仕事をしたい方に向けてのお話です。 職種的には、WEBデザイナーやグラフィックデデザイナー、DTPデザイナーと言われているものです。他の職種からの転職でも人気だし、独立開業も可能でリモートワークも可能なので人気の職種です。

独学でも書籍やWEBから技術や知識を身につけることができますが、短時間で確実な技術を身につけるにはズバリ、スクールに通うのが近道です。このページでは、WEBやDTPのスクールについて紹介したいと思います。

約20年前に専門スクールの草分け的存在の「デジタルハリウッド」でWEBデザインとDTPデザインの知識と技術を習得し、その後WEB製作会社と印刷会社でデザイナーとして活躍している現役デザイナーの僕がお話します。

WEB,DTPの世界に入ったきっかけ

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2000年頃、20代後半だった僕は、長い長い平成不況の中、就職活動に行き詰まっていました。
なんの特技も技術も経験もなかったので当然なんですが、
どうせならモノづくりの仕事がしたいと漠然と考えていました。

ある日、出版・編集社の面接を受けたのですが、
面接なのに「なんにもない君をなぜ雇う?」と、くどくどと長時間説教され、悔しくて震えながら帰ることがありました。

帰宅後、悔しさに浸りながら、なにげ目を落としたに求人誌の広告記事の「マルチメディアスクールの生徒募集」が飛び込んできたのです。

技術がないなら、ここで技術を身につければ文句ないだろ!。
心に火がつき!それからすぐに資料を取り寄せ、見学会に参加後、大枚をはたき、すぐに入学することにしました。

まさに人生を左右する決断でした。

独学じゃダメなのか!?独学とスクール通学の違い

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そもそもホームページなんて誰でも作れるし、独学じゃダメなのか!?ということを誰でも考えると思います。
がしかしWEBデザイナーにしろ、DTPデザイナーにしろ、プロレベルのデザインとなると敷居高く、独学は不可能ではないですが、就職は相当不利です。

なぜなら面接の際に、「経験がない人」を企業側は雇いにくいからです。

「独学で勉強しました」と口頭で言われても信憑性がありませんし、
雇ったあとで、
「これは出来ません。」
「あれはしたことがありません。」
「○○ってなにですか?」
では、雇ったせいで他のスタッフの余計な仕事が増え、会社全体の生産性が落ちしてしまい本末転倒だからです。

一方スクールをでていれば、ある程度の実力が分かるので選考しやすくなります。

独学で就職するには秀でた才能が必要です

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この業界の就職・転職面接では、作品集・ポートフォリオを持参することになりますが、
作品集が商業デザインとして成り立つか、もしくは可能性を感じられれば採用になると思いますが、
独学者がクライアントを想定せず、ノンプレッシャーで作成した自由作品ではなかなか難しいと思います。

ただ、「ズバ抜けて絵やデザイン・イラストが上手!」とか
「SEOなら誰にも負けません!」、
「分かりやすい日本語に翻訳できます!」等々、
秀でたものがなにかあれば、独学でも採用される可能性はあります。

独学の根本的な問題

独学の根本的な問題として、書籍やWEBだけの勉強では知識にムラができてしまいます。
しっかりした基礎的な技術と知識を勉強しているならいいんですけど、
独学だとどうしても重要な知識を見落としがちですし、
自分に都合の良い技術だけを身に付けて、苦手な必須技術を習得していないことがある場合があります。

WEBとDTPデザイン、なんでもできる人は重宝されます。

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「WEBの仕事しか絶対しない会社」とか「グラフィックデザイン専門のデザイン会社」で働くなら構いませんが、WEBでもDTPでも媒体(メディア)を選ばないデザインを行いたい場合、使用するデザインツール(IllustratorやPhotoshop)は同じですが、データ作成・設定等が細かに異なるので「スクールにせよ」「独学にせよ」確かな知識の習得が必須になってきます。
(例えば、解像度、カラーモード、プロファイル、単位、ファイルフォーマットの特徴、等々…)

特に、DTPやグラフィックデザイン等の印刷媒体では、実体のある商品を作成するので、「データ作成・色・用紙・仕上げ・加工」等々、レガシーな用語も含めて細かな知識は多岐にわたります。

ちなみに、WEB用のデータを作成する際に、汎用性の高い印刷用にも流用できる作り方をしていないと、
最初から印刷用データを作成しないといけない場合もあります。

よくある話なんですが、企業のホームページを作っていると「ついでにチラシも作ってよ!」と追加注文されます。

その際に知識がないから仕方なく外注にまわすか、断るか、もしくは二つ返事でサクッと作成するかでは、お客様の印象も大きく変わりますし、利益にも大きく影響します。

メディアを選ばず、なんでもできれば、クライアントに重宝されるのは間違いありませんし、
信用度も増し以降の広報活動すべてに長期にわたって関われる可能性は大きくなります。

つまり、「なんでも出来る」は重要なんです。
特に地方では、まだまだ紙ベースの管理が全盛ですのでDTPの知識は役にたちます。

スクールでは、こういった細かな技術や必須知識・テクニック・デザインのトレンド等を、
現場経験者、もしくは現役のデザイナー講師が、しっかり身につけさせてくれるので、
「知識のヌケやムラ」がなくなり、自信をもって就職転職活動ができ就労することにつながります。

スクールの高額費用について

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スクールに通うには、専門学校程ではありませんが、数十万円程まとまった費用が必要になります。

金額が大きいので、通学に大変迷うとは思いますが、
卒業後「就職・転職」すれば、一年以内に投資した分は、確実に回収できるので、やる気があれば心配はいりません。

逆に、言い換えれば、お金をかけずに独学で勉強して、なかなか仕事が見つからないよりも、
スクールに通ってしっかり知識と技術を身に付けて確実に「就職・転職」したほうが効率的です。
また、「就職・転職」にはスクール出身の履歴があると、採用するほうもある程度の技術的目安になって雇いやすくなります。

僕もスクールの費用に60万円使いましたが、就職先に困ることはありませんでしたので、すぐに回収することができ、それ以上に収入を得ることができています。

もちろん通うだけじゃなくて、しっかりスクールで勉強しないとダメなんですけどね。
ちなみに独学でも、ソフト(Adobe)がないと勉強できませんから、毎月5,000円の出費は必要です。
最近ではスクールに入学するとソフトを準備してもらえることが多くなっています。

僕が通ったデジタルハリウッドについて

参考までに僕の通ったデジタルハリウッドのお話をします。

当時はまだ、ネットの接続がダイヤルアップ全盛で、簡単に24時間常時接続でネットを使える時代ではありませんでした。

印刷システムにDTPが導入され数年、中小企業がホームページを持ち始め、デザイナーやオペレーターが不足していた時代背景の中で、マルチメディア分野の人材育成スクールの草分け的存在がデジタルハリウッド(以下デジハリ)でした。

当時のデジハリは、専門学校ではなくスクール(現在は大学もあります)で、半年間でプロを育成(専科コース)するカリキュラムでした。(他に本科コースがあり数年間のカリキュラムのコースもありました。)

僕が通ったデジタルハリウッドのカリキュラム

僕はアルバイトをしながら通う必要があったので、すべての科目を土曜日1日に集めて、朝から夕方まではパソコン授業、夜は座学という一日。
授業終了時にデザイン課題が出されるので、次の授業までに仕上げて授業終わりに毎回発表会になります。

当時僕のクラスは、大学生や転職希望の若いOLさんで20代前半がほとんど、アラフィフ以上は数名だったので、若い人の発想に負けないように必至で作品を仕上げていたのを覚えています。

教わるアプリケーションは、
「Illustrator」
「Photoshop」
「Shade」
「Flash」
「Director」
「Premiere」
「HTML」

実際の授業は半年ですが、卒業制作とポートフォリオ作成期間を含めると約9ヶ月程お世話になりました。

デジタルハリウッドで教えてくれたことをまとめると、
「基本的にアプリの使い方」
「必要な知識」
「プロとしての心構え」

半年集中して勉強すれば、ツールの基本的使い方は覚えるので、あとは独学でテクニックを積み重ねていくことになります。

まとめ

  • 将来独立するにしても、就職するにしても、プロとしてWEBやDTPで稼ぐなら、「スクールがオススメ」。
  • スクールに通うと、短期間で技術と知識をモノにすることが出来る。
  • スクール費用はある程度かかるが、就職・転職することが容易になるので、すぐに元を取り戻すことができる。
  • 独学で就職・転職するには、努力や秀でた技術が必要。
  • 基礎的な技術をスクールで習得すれば後は独学でOK
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